食養生の知恵を今の形に - 自然食研

卯月の食材カレイ

高たんぱくで低脂肪、
クセのない味わいで料理の幅が広がります。

カレイといえば煮付けや唐揚げ、干物などでいただく機会が多い、食卓でもおなじみの食材です。平らな魚体と両目が片側についた独特の見た目がヒラメと似ていますが、顔の向きが逆ということで、それぞれの見分け方として「左ヒラメに右カレイ」と言われることもあります（※）。

カレイの漁獲量が全国で最も多いのは北海道です。たくさんの種類があるのも特徴で、地域によって異なるものの、よく耳にするものとして『マコガレイ』『イシガレイ』『マガレイ』などが挙げられるでしょうか。また、北海道の『王蝶』、富山県の『万葉かれい』、大分県の『城下かれい』など、ごく限られた地域でのみ水揚げされるブランド魚もありますが、いずれも高価でなかなか口にすることができないようです。成長が遅いため、養殖にはあまり向いていないともされています。

高たんばくで低脂肪のカレイには、ビクミンDやビクミンE、タウリンといった栄養素も含まれます。柔らかい肉質とクセのない味わいは、小さなお子さんから高齢の方までとなたにも親しみやすい美味しさ。ただ、逆にそれらの持ち味によって、どちらかというと剌身でいただくよりも調理に向いているようです。

お店では切り身で購入することが多いと思いますが、選ふ際は表面のぬめりにツヤのあるもの、肉厚なものを選んでください。併せて、1 尾ごと買う場合は裏側ができるだけ濁りのない白い色のものがおすすめです。