食養生の知恵を今の形に - 自然食研

睦月の食材海老

お祝いの席にも欠かせない縁起もので、
おせち料理にもよく使われます。

海老にはたくさんの種類があります。国産でいうと車えび、伊勢えび、甘えびあたりが一般的でしょうか。世界中で約2500種類以上が生息し、その多くが食用とされています。特に日本人は無類の海老好きで、和洋中と実にさまざまな料理に使っています。

縁起ものとしてお祝いの席に欠かせない海老は、おせち料理にもよく用いられます。これは、長いひげを持ち、丸く曲がった海老の姿が長寿の象徴とされているため。目が飛び出していることから「めで（目出）たい」ともいわれます。熱を加えることで鮮やかな色に変化するため、料理の彩りにもおすすめです。

海老にはタンパク質やビタミン、カルシウム、タウリンなど豊富な栄養素がバランスよく含まれています。加熱によって赤くなるのはカロテノイドという天然色素の一種・アスタキサンチンの成分によるものです。

市販の海老の多くは冷凍、または一度冷凍したものを解凍して販売されています。冷凍えびを解凍する際は、冷蔵室に入れて時間をかけて戻したり、３%程度の塩水に浸けたりといった方法がおすすめです。流水や電子レンジでの解凍は味わいが損なわれてしまうためおすすめできません。

解凍済みの海老は冷蔵庫で1～2日程度は保存できますが、できるだけ早く調理してください。解凍後、コンソメで煮ておくとサラダなどに重宝します。